【Drエイトのつぶやき】ウイルスはいずれ弱毒化していく?

“ウイルスはいずれ弱毒化していく”…新型コロナも早晩ただの風邪になるんじゃ…?!
という見方がメディアでも報じられ、「どうなんでしょうか?」という問い合わせもチラホラと寄せられています。

“ウイルスはいずれ弱毒化していく”
これ事実ですが、すぐに、たとえば2-3年で弱毒化することではないんです。おそらく多くの方が誤解されているのではないでしょうか?
たとえば、1889?1895年、100万人以上が亡くなったパンデミック“ロシアかぜ”、コロナウイルスOC43が原因ウイルスとされていますが(以前はインフルエンザウイルスと考えられていましたが)、このOC43、数十年から100年くらいかけてようやく今はただの風邪になっています。

じゃあ今の新型コロナ、なかなか収束しないのか? 
それはそうとも言い切れません。

『デルタ株やオミクロン株』が自然に風邪ほどに弱毒化するのに数十年くらいかかると思いますが、『より感染力が強いけれども毒性がもっと弱い株』が広まれば、重症化率も下がり、致死率も下がり、数年単位で限りなく風邪に近くなるかもしれません。

つまり
同じ株、たとえば『デルタ株やオミクロン株』が席巻している限りは弱毒化には時間がかかる。

しかし
たとえば“ワクチン”や“治療薬”など、社会の努力で、『デルタ株やオミクロン株』の勢力(特に感染力)を弱めることができれば、違う株(新たに変異し株)が隙をついて広まるチャンスが芽生えます。偶然その株が『デルタ株やオミクロン株』より弱い株であれば、新型コロナはただの風邪のようになるかもしれません。(どんな株が広まるかは席取りゲームなんです)。

話が長くなってしまいましたが・・・
偶然、〈新たに変異した株〉がちょうどいいくらいの強さ(風邪くらいかな)にであれば、ウイルスも生き延び、かといって、人にそれほど脅威をあたえることなく、今の風邪のウイルスのように、コロナウイルスと人が共存できるんです、つまりこれが本当のWithコロナなんです。

短期間に収束させようとするなら、何らかの社会の努力が必要なんですね。

文責:eクリニックスタッフ医師 岡本裕

ワクチン、治療薬、マスク、コロナ、ウイルス etc…

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