先にも述べましたが、もともとDNAは構造上、複製ミスをしても自己増殖能力を秘めていますので、イニシエーターとプロモーターがあり、その他の条件が重なれば、がんは起こりうるのです。したがって、イニシエーターとプロモーターになりうるものすべてががんの原因と言って差し支えないと思います。一言でまとめると"慢性的なストレス"の一語に尽きると思います。

そう簡単にがんになるはずのない生体が、自然にがんになるということはあまり考えられません。精神的なダメージや身体的なダメージという過度なストレスがきっかけになり、促進要因になっているのだと考えられます。もちろん、精神的か身体的かは、はっきりと分けることが不可能な場合がほとんどで、かなりオーバーラップする部分があるとは思いますが。

人は年をとるからがんになるわけでは決してないのです。