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がんのはじまりはDNAの複製ミス(2)


しかしこのミスが、裏を返せばがんをおこす素地になっているのです。つまり、生命が進化を選択した瞬間からがんを宿命として背負うはめになったのです。

複製のほんのわずかなミスに進化の可能性を持たせたのです。複製の過程におけるミスはすべて没にしてもよかったのでしょうが、あえてリスクを承知の上で、ミスが起きても、わずかばかりの確率で自己増殖できるようにしつらえたのでしょう。

したがって、DNAは、自己複製のプロセスの中に進化の潜在能力を内蔵させるために、同時にがんになるリスクを背負うはめになったと考えてもいいのではないでしょうか。ですから、がんはDNAの構造上、起こりうるものなのです。

しかし、さまざまな文献を調べてみても、自然におけるミスの頻度はそれほど高くはないのです。また、ほとんどのミスは死滅という過程をとってしまうので、異常増殖というがんのような形になることはごくごく極めて稀なできごとなのです。 DNAに意思があるかどうかは別にしても、固体そのものまでも滅ぼしてしまうことになれば、進化はおろか、もともとのDNAすら複製できなくなってしまいます。

がんはDNAの複製ミスがきっかけで起こるのですが、この複製ミスが起こり自己増殖をはじめてしまう現象は、自然にはそれほど高い頻度で起こるものではないのです。したがって、がんは、DNAになんらかの人為的な作用が働いて起こると考えるべきでしょう。

少しまとめてみます。 DNAは、複製ミスでも生き残る可能性がわずかにあるように設えられました。そして残されたそのわずかな可能性のおかげで、生命は進化を遂げることができ、同時にがんになるという宿命を背負うにことになってしまいました。もちろんわずかな可能性ですから、がん化もごくわずかの可能性だったのでしょう。

しかし、この数十年、文明のさまざまな副産物(特に化学物質)によって、多大な負荷(ストレス)がかかり複製ミスをおこす可能性が指数的に増えていってしまったと考えられます。神様の予想をはるかに超えた事態が起こってしまったのではないでしょうか。当初のシナリオにはなかった筋書きが始まってしまったのではと想像しているのです。 年々、がんの発生率は明らかに高くなっているのです。


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